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2007年4月28日 (土)

起業について その3

なんとか締め切りまでにプランは作成でき、DGグランプリに応募しました。

年明けには選考結果が知らされ、書類審査通過者は地区別大会の公開プレゼンに進む事になります。

で、結果は

不合格でした。

具体的にどこが悪いとかの指摘はありませんが、自分より優れたビジネスプランがいくつもあるという事なんで、ちょっと悲しい。

でも、ビジネスプランの作り方を知っただけでも一歩前進と考えましょう。

で、足りないものを探すため、起業に関するセミナーには、出来るだけ出るようにしました。

探してみると、起業セミナーはいろいろあって、結構賑わっている事に驚きました。

でも、いざ行ってみると、フランチャイズの勧誘だったり、変なグループに入れられそうになったりする物もありますから大変です。

不労所得とか在宅起業とか「楽してもうかるし」というのは注意が必要だと気が付きました。

で、そんなこんなで半年間、ついにビジネスプランに欠けているものを発見しました。

それは・・・・・

つづく

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2007年4月27日 (金)

商品名

会社のホームページも立ち上げる準備をしていまして、どうしても商品名を決めなければいけません。

重力を利用した車両ロック装置なんで「G-LOCK」にしようかと半ば決めていたのですが(ガンダムのGでもありますが)、コピーライターの方に言わせると「G-Shockのパクリみたいだし、商品名から用途が見えてこない。」らしいです。

調べてみると、ヤマハのバイクのロック装置で「G-Lock」という名称が使われています。

商標登録がされているかもしれませんので、特許アドバイザーの人に来てもらって、商標検索を教えてもらいました。

で、特許電子図書館で検索すると

あ・・・・・ありました。すでに登録済みです。

でも権利者はヤマハでなくてSEGA

そう、セガサターン四郎のセガ(・・・・)

なんでか盗難防止装置まで範囲に入れていました。

「こんなん、お宅の会社で使わないでしょー」とお上に密告して取り消してもらう方法もあるそうですが、そんな事に時間もお金もかけられません。

「G-Lock」は却下です。

で、いろいろ悩んだあげく、画期的な商品名になりました。

それは・・・・・

つづく

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2007年4月26日 (木)

法律相談

一昨日は、中小機構さんで弁護士さんに契約書関係の相談にのっていただきました。

秘密保持とか委託製造、販売代理店に関するもので、いろいろな予測されるトラブルを具体的に例示して、素人にもわかり易い説明で、一語一語正確な言葉を選んで添削していただけました。

ついでに、PL法についても教えてもらいました。

一度、物を作って販売したら、それこそ何十年、何百年先の事故にまで賠償義務が発生するかもしれないですから、これからの製造業は大変です。

たとえば、自動車のタイヤってどうでしょう?1年に100KMしか走らない人が50年後に高速道路に乗ったとします。当然、タイヤの走行距離は5000KMだから、まだ全然磨り減ってません。でも、見た目ではOKでもゴムは変質していて、高速でバーストして大ケガしてしまいました。

さ、この場合のタイヤメーカーの責任は

A 無条件に賠償責任がある。

B 説明書やカタログで商品の有効期限を明示してあれば、その期限を過ぎた事故には賠償責任がない。

C 車検を通した整備工場に賠償責任があり、メーカーにはない。

D 始業点検で気付かなかった運転者の責任。

さ、どれでしょ?

つづく

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2007年4月25日 (水)

起業について その2

DGグランプリは全国的なビジネスプランコンテストで、まず、書類選考、で、中部大会、で全国大会で優勝すると100万円とか、事業に対する協力者が得られるかもというイベントです。

平日の夕方から行われたビジネスプランセミナーは、ドリームゲートグランプリの応募書類の記入方を教えてもらうもので、2回開催されました。

参加者は意外と少なくて5名程度。講師の方が3名ほどなので、ほとんどマンツーマンで教えてもらえます。ひょっとして競争率すくないのかも??

とりあえず、事業内容の発表は、何度か展示会なんかでしているので問題なし。高評価です。

で、プランの方はというと当然、売り上げ計画とか資金計画とかまったく素人ですので、ありがたく教えてもらえました。

プランが埋まっていく中で、いろいろな問題とかが見えてきたり、その解決事例も教えてくれたり、とても親切です。

おー、これなら、明日にでも起業できそう。

そんな自信もちょっと出てきたりして・・・

つづく

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2007年4月22日 (日)

起業について その1

もーこうなったら自分で作るしかないでしょ。

とりあえず、会社を作るにも何もわからない状態で、おまけに資金もない。

いろいろインターネットで調べてみると、起業に関するサイトはいろいろあって、起業支援でいろいろ活動しているドリームゲートというサイトにたどり着きました。

で、ちょうど、DGグランプリというビジネスプランコンテストというのの参加者を募集していたので、これに応募してみる事にする。

ビジネスプランなんて書いた事ないけど、書き方の講習会がありましたので、さっそくこれに申し込みます。

講習会には、できるだけビジネスプランを作ってくるようにという事でしたので、サイトから応募用紙をダウンロードして書けるところから書いてみる。展示会などで、商品に関する資料や市場概要などは押さえていたので、このへんだけ書き込んで準備完了。

起業に関するアドバイザーなんて会った事ないし、ちょっとドキドキしながら会場へ。

つづく

つづく

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2007年4月21日 (土)

車両ロック装置発明の経緯 その23

一向にロイヤリティ契約に結びつきそうな気配もなく、どうしてだか理由を考えてみる。

すると、どうもお客さんの層が、新製品を求めている製造業の人ではない気がする。代理店として販売する商品を探しているか、今は会社員だけど、ゆくゆくは独立したいと思っていて、そのときの商材をさがしている方がほとんどのようでした。

そういえば、異業種交流会でも製造業の人は少ないし、特に中小製造業の場合は親会社の下請けグループでの交流会には参加しても、積極的に新しく外の世界に目を向けような風潮にないように思います。

起業独立のブームといっても、考えてみたら、流行っているのはITとか販売業の方ばかりで、製造業で起業しようなんて人はいないかも。

たしかに、お手軽に起業できないよね、特に機械系製造業。

一旦、ものを作れば、何十年どころでなくて生産賠償責任はついてまわるし、そんなニュースも多いし。

でも、IT起業ブームに乗って、製造業を志す人が少なくなって、ものづくりの国日本は大丈夫なの?次代の製造業を担う若者ってどれくらいいるの?

って事言ってる自分はどぉなの?と考えてみる。

なんか、ロイヤリティ目当てで活動してていいのか自分?

・・・・・・・・

・・・・・・・・

そう、自分でやりましょうよ。

自分で作って、自分で売りましょうよ。

いいもの作って、代償でお金もらって。株とかでお金もうけようとかよりシンプルでいいでないですか。

製造業で起業して、どかーんと当てて、みんなが製造業に憧れて、街角インタビューの大学生にだって、いつかは自分の工場が持ちたいって言わせてみましょうよ。

ま、負け惜しみかもしれませんが、ディズニーランド帰りの婦女子で混み合う夜行バスで、一人で密かに盛り上がってみました。

駐車ロック装置発明の経緯

シーズン2 「起業の経緯」へつづきます。

たぶん。

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2007年4月20日 (金)

車両ロック装置発明の経緯 その22

そんなこんなで始まった展示会。

経費節減もありますし、試作模型は宅配便で会場へ直送し、自分は夜行バスで東京へ向かいました。配送用の木箱なんかも自作し、取り扱い注意や横倒し厳禁のステッカーを貼りまくってみましたが、心配したとおりリザーブタンクの作動油はほぼ全部溢れ出してるし、あちこち傷んでました。

ぜったい、ひっくり返したり、投げたりしたでしょ。

でも、なんとか開場までには修理も終わり一安心です。

で、開場。

ぼつぼつですがお客さんがやってきます。

ピー・ピー・ピーッ

意味もなく警報装置など鳴らしたりしながら注意を引き付け、ちょっとでも目が合えば仕掛けます。

今回はお買い上げ(ロイヤリティ契約)の方に、キャッシュバック(補助金)もついていますし、販売支援も付きます。しかも、お支払いは1年後からで分割手数料も不要とジャパネットなみに特典がもりだくさんです。

必然的に説明にも力が入ります。

なんとなく長崎弁です。

お客さんも、装置説明には関心をもって聞いてくれます。

でも、なんか反応が・・・・・

新しい事業展開を模索してる経営者な方が集まる展示会のはずなのに・・・・

こんな、いっぱいオマケつけてみたのに・・・・・

つづく

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2007年4月18日 (水)

車両盗難殺人事件

一昨日、車両盗難事件に関連して、持ち主が殺されるという悲しい事件がありました。

警報装置の音に気が付いて確認しに行ったところ、犯人に出くわし、奪って逃げようとする車両に飛びついて停止させようとしたのですが、振り落とされ亡くなったという事件でした。

目の前で愛車が盗まれようとしていれば制止したくなるのは当然です。よく被害に合う車種だけに、警報装置やイモビライザーもついていたでしょうし、保険にも入っていたでしょう。逆に。イモビライザー装着車は本来盗難される事がないという理由で保険金が支払われないケースも多くあり、問題となっていますが、それも頭の中にあって制止したのかもしれません。

でも、このように凶悪化する社会情勢の中では、犯人を検挙するのは警察に任せるべきだと思います。

今、開発している車両ロック装置は物理的な移動を制限できるので、警報で犯行に気が付いてからでも、自分が出て行かずに、警察に通報し逮捕してもらう事が可能になると思います。

このよな被害を防ぐためにも開発を急がなければと感じています。

被害者の方は本当に死にきれないし、周りの方の気持ちも収まらないと思います。今回の犯人が、早く逮捕されるとともに、盗難車を闇で買い取る組織も検挙される事を願います。

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2007年4月17日 (火)

イーモバイル

実は、自宅の今の接続環境はウィルコム(エアーエッジの事ね)でPHSでしてます。

なんでPHSかというと、家の電話回線がADSL引けなくて、光を引くにも大家さんの了解を取るのが面倒だし。(うちの隣まで再開発が攻めてきたし)

もともと家の電話回線はISDNでした。当時はADSLなんて時代が来るなんて知らなかったし、定額プランがあるのはISDNだけだったし。

で、ADSLには何回も乗り替えようとしました。ISDNからメタル回線に戻して設定してみたけど繋がらず、調べてもらうと回線が干渉しててムリとの事。また変更料を支払ってISDNに戻して、何年かしたら、もう回線大丈夫かなとトライしても、やっぱりダメで。もう、ISDNに戻す気もなくて、当時から使っていたAir-Hを定額プランにして使ってきました。

ま、ISDNよりAir-Hの方がちょっと早かったから納得していたのですが、今年、イーモバイルがサービス開始というので気になっていたのでした。

なんせ、通信速度が格段に違うのと(Air-Hは128Kに対しEMOBILEは3.6M)料金が安い。(Air-Hが8800円に対しEMOBILEは4980円)

で、今日、何気なく寄ったエイデンで見かけたので、春日井市はいつ頃開通するのか聞いてみる。

既設の通信エリアは名古屋市という事で隣の春日井市は地図上では微妙。

でも、親切な店員さんで、ユーザーがレポートしているサイトがあるという事で検索してくれた。

結果

勝川駅あたりはすでに圏内との事。

さっそく契約しました。

んで、サクッとインストール(超簡単)

おーーーーーー快適です。

Gyaoくらい普通に動画再生できます。スピードテストしたら1M前後ですが、Air-Hに比べれば天国です。

ちょっと様子を見て、安定性に問題なければAir-Hは解約しよ。

ちゅーかAir-H大丈夫?

ちなみに、Air-Hは別にプロバイダーが必要ですが、イーモバイルは不要。接続設定もイーモバイルのがむちゃくちゃ簡単です。

普通に暮らしていくには携帯とイーモバイルがあれば十分でないかな。固定電話もいらないかも。

ちゅーかAir-H大丈夫?

あ、ウィルコムか?

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2007年4月16日 (月)

車両ロック装置発明の経緯 その21

そして、またまた展示会。

今度は東京と大阪で開催される中小企業展というのに出展です。

今回も所属する異業種交流会を通じての出品ですが、前回までの反省を元に、違うアプローチでの展開を考えました。

名付けて「トータルパッケージライセンス販売」

特典は

これから、新事業を始めようとする中小企業の方にも、これから起業するのに商品を探している方にもやさしい新タイプのライセンス販売です。

まず、資金的に難しいという方のために、助成金の申請をサポート。すでに実績のある「新連携」などで、とりあえず申請して、支給が決定されたらやってみてはどうですかというスタンス。

当然、ライセンス契約はその後で、しかも開発期間中は免除で、契約一括金なし、量産が始まって1期終了後からというお財布に優しい設定です。

さらに、先行して開発した時に発生したノウハウは、後発の企業に対して通常実施権譲渡とセットでノウハウ料を設定しフィードバックする事もできます。

市場が熟成してきて、大企業が参入してきても先行企業は低率の実施権料でコスト面で優位に立てる上に、後発の大企業からはノウハウ料が支払われて2倍お得です。

また、販売先に関しても、異業種交流会の参加企業が全面バックアップするため、マーケティング面での心配もありません。

という大盤振る舞い企画です。

さぁ、ここまですればライセンス契約できるでしょ?

つづく

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2007年4月15日 (日)

駐車違反の摘発

迷惑駐車(不正駐車)については警察の対応にいろいろ問題があると思っています。

個人や法人が使用権を持つ駐車場に第三者が駐車した場合、いくら警察を頼っても路上駐車のように取り締まってはくれません。自分の駐車場に駐車できなくて、しかたなく路上駐車をすれば、かえって自分が取り締まりにあってしまいます。不正駐車する側からすれば、取り締まりが厳しくなった路上駐車で数万円の罰金を払うより、せいぜい張り紙で注意される程度の私有地に駐車したほうがお得です。

警察が取り締まれない主な理由としては、私有地であるため民事不介入だとか、本当に不正駐車であるかの確認が取りにくいという問題があるようです。

では私有地に悪意を持った他人が立ち入るのを警察は取り締まる事ができないかというと、逆に、取り締まるべき職務の1つだと思います。それどころか、民事的に解決が難しい問題であるだけに、警察には積極的に乗り出してほしいと思います。

「駐車ロック装置」は装置の所有をリモコンや鍵で確認できるので、不正駐車の証明が容易になると思います。これで取り締まる事が出来ないか相談してみるつもりです。

故意にこの装置を避けて駐車した場合はどうなのという問題もあります。

しかし、極端な話、100台収容の駐車場で、1ヶ所しかない出入り口部分にどーんと不正駐車される事もありえます。当然、入庫も出庫も不可能となってしまいます。

シャッター付きのマンション駐車場で、シャッターの前に不正駐車されても私有地なら民事上の問題なので警察は介入しないというのはおかしいと思います。(公務員宿舎や県営住宅などの公有地なら取り締まれるのかな?)

ぜひ、このあたりも明確にしていきたいと思います。

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2007年4月14日 (土)

車両ロック装置発明の経緯 その20

展示会終了後、何件か接触はあったものの、結局、商談はまとまりませんでした。

残念!   (もう、こういう展開にもかなり慣れていたし、過度の期待もありませんから平気ですが)

この頃はちょうど、平行して行っていた、玄関のドアロック装置の方が進展がありました。

ちょうど、新連携という大学と企業グループで共同開発して特許などで保護された競争力のある新製品を開発しようという試みが始まっていました。

ちょうど、その制度の準備段階で、新商品のマーケティングに対する補助事業を募集していました。

これに、お世話になっている異業種交流会が窓口になり応募したところ、「施錠機能つきドアクローザ」ーが採択されました。

期間は半年でしたが、東京の有名な先生など5~6名集まってきてもらって、毎月、様々な立場からマーケティングに関する提案や討論を行い、アンケートなども実施しました。

こういう、今までにした事ない方面からの開発アプローチで、いろいろ勉強させてもらえたのは良い機会となりました。

発明者だから、ただ便利な新製品を考えればいいというだけでなく、いかに市場ニーズを把握し、それに流通や広報含めたマーケティングを提示できるかは、ライセンス営業にも必要だと思いました。

アンケートも高評価で、今まで漠然としていたユーザー層別で、要求される価格帯や機能なども目に見えてきました。

さー、これも合わせて、また展示会に~

つづく

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2007年4月13日 (金)

夢×挑戦ブログ挑戦報告(3月)

ちょっと時間を現在に戻して先月の進展報告です。

商品開発の方は、機械設計の専門家に試作機の図面を書いてもらい、さぁ、とりあえず動作検証用に1台発注といったところで、助成金の支給先から待ったがかかりました。

ちゃんと、いろいろな所から見積もりを取って、安いところで発注しなければいけないらしいです。

で、あちこちに図面をくばって見積もりを集める事になりました。ネットでも調べたりして資料を送っても、数週間以上は時間がかかるのが普通のようで、これから先も開発ペースにズレが出るのが心配です。

あと、営業の方の準備としては、コンサルタントの方と何度か面談して事業計画を煮詰めたり、夏からの展示会への申し込みや、資金的な相談とかも進めています。また今までに無い装置ですので、法律的な問題がないかどうか弁護士さんにも相談しました。

来週には見積もりも揃うと思いますので、発注して、来月にはテストの報告ができればいいですね。

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2007年4月12日 (木)

車両ロック装置発明の経緯 その19

そんなこんなで3日間の会期が終了。

たくさんの人に説明して喉はガラガラ。耳には「ぽん・ぽぽん・ぽん・ぽん」のリズムがぐるぐるしてるし。

でも、そのおかげでうちのブースのパーテーションには

「祝ご成約  通常実施権  ㈱○○様」 のお札が何枚も

なわけないが、たくさんの名刺はいただけました。中には日にちを変えて一度ならず訪問してくれた企業とか違うメンバーを引き連れてくる人もあって、考えていた以上に盛況でした。

今後の展開に期待です。

でも、こういう展示会はいろいろな人と知り合いになれるし、他のブースを見て回っても、企業の体質とかも見え隠れして楽しい。たいてい知材部の人とかが職務の一環として出展してる場合は愛想が悪い。ものづくりが好きな人とは会社の大小を問わずなんか波長があったりすろから開発部の人のほうが波長が合うように思う。個人の発明家の方も、話し出すと、皆、同じような苦労と感動があったりしてなごみます。

無償で手伝ってくれた異業種交流会の方には、本当に感謝です。

さ、明日からジャンジャン電話がかかってくる・・・・・ハズ

つづく

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2007年4月11日 (水)

車両ロック装置発明の経緯 その18

という事で、特許流通フェアが始まりました。

スタッフは自分と異業種交流会から1人~2人手伝いに来てもらってます。(残念ながら綺麗なおねーさんなどは用意してません)この前にも小さな展示会やいろいろな企業相手でプレゼンはしていますが、どれだけ関心を持ってもらえるかちょっと心配です。

ちょっと離れたブースでは、ビール瓶の着ぐるみのおにーさんがビールでもシャンパンのような音が出せる栓抜きをPRしてます。

「ポン・ポポン・ポン・ポン・・・・」軽快なミュージックに合わせて踊ってます。

この人が数年後にアクセルホッパーとして・・・・・・(嘘です)   でも耳に残るし。

アクセルホッパーのおかげか、こちらのブースにも結構人が寄ってくれます。こちらはそんな芸はありませんが、精一杯の微笑みで応対します。(けっして、発明家だしー おらおらという態度はいけません。あくまで腰を低く営業に徹します)

商品の概要から、予想される市場、生産性など、装置を動かしながらのデモで意外と途切れなくお客さんの応対が続きます。お客さんの乗りに合わせて「ジャパネット風」とか「健康器具風」とか説明を変える余裕も出てきました。

一応、ロイヤリティを売っているのですが、結構一般の方も多くて「装置を売ってくれ」とよく言われます。「いえいえ、これは模型で生産はまだ先なんですよ。」って話も何度もしました。

でも、こういう所からも良い情報が得られます。

たとえば、

車両搭載型の警報装置は信頼性のあるクリフォードっていう商品が主流だけど、工賃込みで30万円くらいするし、車を乗り換える度に付け替え工賃だけで同じくらいかかってしまう。

とか

一般的でない外車や旧車には、それら警報機の取り付け工事のノウハウがなくて施工してくれるお店がない。

とか

そう、結構困っている人いるんです。

つづく

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2007年4月10日 (火)

車両ロック装置発明の経緯 その17

特許流通フェアというのは、全国数箇所で毎年開催されていて、もっと特許を活用して競争力のあるものづくりで日本の製造業を支えていこうという催しです。(たぶん)

たとえば事業の新展開や起業を考えている人は、選択の1つとしてぜひ行ってみてください。大手メーカーから個人発明家まで、いろんなアイデアが見れて面白いです。

さて、この出展も手続きは異業種交流会の方に任せてあってノンビリしていたのですが、自分のブースが2コマもあり、想像以上に広い事が発覚。手持ちの展示物だけでは物足りないので、新しく、もうちょっと大きな試作機の製作とA-1の展示パネルを作る事にしました。

展示パネルは手持ちのCGを打ち出せばよいのですが、今回作る試作品は油圧動作するのはもちろん、今度はリモコンで施錠・開錠ができるようにしたいと思いました。(ちなみに製作猶予は2週間程度)

そこで、ざっとした図面を起し、必要な部品を手配します。設計のストロークのシリンダーやらバルブ類、アルミフレームなどは前回の入手経路と同じなので問題なかったのですが、電池で駆動するリモコン装置とかサーボモーターが見つかりません。

ラジコンの部品も考えましたが、まさかプロポで操作する訳にもいかず、油圧バルブを開閉させるサーボモーターも意外と推力が必要です。

いろいろ探していると、ヤフオクで自動車のリモコンドアロックが意外と安く流通しているのを発見。これなら12Vですから乾電池8本でいけそうです。連動するアクチュエイターもパワーありそうだし。

こうして部品が揃ったのが1週間前くらい。自分の部屋は3階なので、下の住民に心の中で謝りつつボール盤まわしたりして2日で組みたて 。あまったパーツと時間で玄関ドアロックの試作も改良しました。

  今回の模型h原寸の3分の2程度です。

Img_0013

足で踏むと油圧でロックバーが立ち上がります。

Img_0018

リモコンでバルブを開くと油圧が抜けてロックバーが下がります。

Img_0017

乗り越えようとすると立ち上がるフラップも可動です。

展示会前日、会場に持ち込んでみると、自動車関係という事でトヨタやスバルと並んだうちのブースは一際目立つ角地。しかもトヨタやスバル2倍の面積。

いいの・・・・?

つづく

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2007年4月 9日 (月)

車両ロック装置発明の経緯 その16

実は特許の確定を待つまでも、マッチング先を探す作業は異業種交流会を中心に進んでいました。

実際、やりたいと本気で考えてくれた社長もいたりして、装置の原寸試作も始まっていました。

製造の中小企業というと、どうしても大手メーカーの下請けが多くなりますが、海外生産とかも広がりコストの要求も厳しくなる一方で、いつまでもそれだけで安泰という時代ではなくなっています。それゆえ、どこの社長もオリジナルの製品を作れたらという願望を、多かれ少なかれ持っています。

「車両ロック装置」は技術的にはガレージジャッキの機構とほとんど同じですので、いわゆる枯れた技術で最先端の生産設備は必要ありません。いまさらガレージジャッキを生産してもホームセンターで3000円程度で売られている程度にまで市場も枯れてしまっているためガレージジャッキに進出を考える企業はないでしょう。

しかし、同じ生産技術でも「車両ロック装置」にはこれから大きな市場が期待できます。

また、基本的に既製鋼材の組み合わせで生産可能なため金型が不要で初期投資を低く抑える事が可能です。しかも、車種別でなく汎用1モデルなので生産性が高く、特許で競合が制限されるため受注生産体制でも他に需要を奪われる必要がないというメリットもあります。

まさに中小鉄工所にとってはオリジナル商品として最適な要素を備えていると言えます。

で、やりましょうという社長さんはいるのですが、やり始めて自社の人材がオリジナル商品を開発する体制にない事に気が付きます。長年、親会社の指示通りに加工して期日にキッチリ納品は出来るのですが・・・・

で、自分に連絡が来て、何度も足を運ぶ事に。

こんなペースですから開発ペースはまったりしたもので、そのうち本業が忙しくなるともうお手上げとなり、うやむやになってしまうのでした。

それでも、いろいろマッチングを探していると、特許流通フェアへの出展を勧められました。

つづく

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2007年4月 8日 (日)

車両ロック装置発明の経緯 その15

普通、特許を申請してからその申請内容が公開されるまでは1年半。当然、、自分が出願した時点で先願調査できるのはその1年半以上前に出願され公開となった申請のみです。

したがって、自分が出願した同じ物を1年前に出願している別の人がいるかもしれません。

逆に言えば、自分が出願して1年半が経ち、公開されたその時点でもう一度先願調査して同様の特許がなければ審査請求をかければ良いわけです。

審査請求には1年半くらいかかり、認められれば特許が確定します。認められなければ拒絶査定が来て、修正して申請するか、あきらめるかを決定します。よほど部分的に絞り込まれた発明以外は、ほとんどこの拒絶査定が来ますので、その手続きとかでもうちょっと時間はかかります。

私のドアロックの特許もそのように4年あまりかけて特許が確定しました。

しかし、今回の車両ロック装置の場合は、早期審査請求をしてみました。

ま、余分にお金を出すと、待っている人は後回しにして、先に審査してあげるという制度です。(別にお菓子箱の下に現金を隠して提出する必要はありません)

たとえば、特許出願だけしておいて生産をすぐ始めたはいいけど、他の人が1年前に出願していて、量産が始まってしばらくして特許侵害で訴訟になったりするのを防ぐ事ができます。

これで1年弱で特許査定まで持っていく事ができました。

さ、特許も確定した事だし、売り込み先企業の対応も変わって来るぞー・・・・・と??

つづく

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2007年4月 7日 (土)

車両ロック装置発明の経緯 その14

前回の設計では、ロック版先端はローラーのようなものにして、乗り越えようとした時タイヤを空転させようというものでした。

しかし、この方法では4輪駆動車やレッカーで牽引した時には乗り越えられる危険性があります。そこで、乗り越えようとした時のタイヤの動きと装置に掛かる荷重に注目しました。

ローラーだと回転するだけですが、平板なら立ち上がります。レッカー牽引でも4駆でも乗り越えようとすれば、タイヤの回転運動で平板の端を引っ掛け、巻き込むような形でその平板を立ち上げる事が可能です。

14

その平板には、立ち上がった所でロックしてしまうラチェット機構を内蔵する事で、普段は車両下部に水平の当たっているロック板が、乗り越えようとした瞬間に立ち上がり、さらに高い位置で車両を支える事が可能となります。車両は浮いた状態になり、もう、前にも後ろにも移動できなくなってしまいます。

乗り越えにくい装置から、乗り越えようとしたら大変な事になる装置へと進化する事ができました。これも、先願調査をし、該当がなかったので新しく特許申請しました。

でも、これまでの状況からみて、企業とロイヤリティ契約するのに特許出願中というのは他社を排除できる有効な権利となり得るのかという不確定要素があり、なかなかまとまらないように感じていました。でも特許は出願から査定まで3年程度かかってしまいます。

3年待つ?

つづく

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2007年4月 5日 (木)

車両ロック装置発明の経緯 その13

最初の設計では、装置の前後長が長くなりすぎるという欠点がありましたので、これを解決するために根本的に見直す事にしました。

ロックバーは車両下部に当たって支持する事を基本としています。これは、車上あらしなどで犯人が乗り込んだ場合、ロックレバーに掛かる加重変化を感知して警報するためなのでロックレバーがタイヤに当たっていては正確に感知できません。調べたところ、最も最低地上高が低い車で450mmくらい。これをクリアするにはフラップ自体の長さが600mm以上必要で、これが起伏時に大型タイヤに接触しないように考えると装置の前後長は2m近くになってしまいます。

装置の小型化は生産コストと設置工事費の面から絶対必要と考えました。

ロックレバーが装置に乗り上げたタイヤを避けながら持ち上がっていくのが、1番コンパクトにできるので、何度も試行錯誤しながらパンタグラフ式に立ち上がっていくシステムを考案しました。

車両下からに接地するロックレバー先端の形状もいろいろ考えていて、いろいろ考えているうちに、ここにさらに防犯性を高める工夫を考えつきました。

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2007年4月 4日 (水)

車両ロック装置発明の経緯 その12

その新聞は全国紙だったので、関東方面の企業から問い合わせがありました。

コインパーキングの装置のメーカーで、生産台数は業界でもベスト3くらいだそうです。一度説明が聞きたいという事でしたので、異業種交流会の人とともに訪問しました。図面や試作模型を持って車で出かけましたが高速を使って片道4時間あまり、何としても契約に結びつけなければと意気込んで乗り込みます。

工場と事務所が敷地内に並んでいて、出荷を待つコインパーキングのロック装置が並んでいました。すぐに会議室に通され、しばらくすると先方も5人ほどの担当者が揃います。開発部長とか営業部長とか生産部長とかで、社長はみえませんでした。

あらかた説明をすると、いろいろ質問されます。どうも、こういう商品を持ち込むと、新規商品の開拓を任されている人はともかく、どこでも現場の人は迷惑そうで、いかにこれを商品化しようという前向きな質問ではなくて、いかに会社にこの商品の開発を止めさせようか、「自分の仕事を増やさないでくれる、プンプン」的ないじわるを言ってきます。

いわく「こんなに華奢じゃ、車が載ったら壊れる。」えーと、模型だって最初に言ってるし、図面も出してるし。さすがに応力計算はしてないけど、開発側で部材選定しようよ。

いわく「自分たちの開発したフラップ装置でも、4駆が乗り越えようとするとすごく大きな力が掛かって、ピポットが捩れるほどだから・・・」えーと、基本的にコインパーキングのロック装置はフラップの根元だけで支持してるから、支点と作用点が近すぎるのね。というか、この装置開発したのは、特許持ってた他の会社でしょ。もう20年以上前の特許だから切れてるんでしょうが。

と心の中で思ったけど、愛想良く返事して終了。

業種はちがうけど、ドアロックの方も説明しときました。

なんかドッと疲れて帰路につきました。

社内で検討して返事するとの事でしたが、さー、どうなる事やら。

つづく

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2007年4月 3日 (火)

車両ロック装置発明の経緯 その11

で、アドバイザーの人と待ち合わせてその異業種交流会へ。

あ、異業種交流会っていうのは、いろんな業種の社長さんがあつまっている会でした。ま、字のままですが。

ビルの最上階にあるそこは、いろんな商品のポスターや資料が満載の部屋で、代表の方と面談しました。

一通り商品説明すると、ここでも気に入ってもらえて、過去の開発事例からこれからの展開について話が進む。で、ドアロックの方と合わせて(すでにこちらも特許申請済みでした)こちらのホームページに載せていただき、知り合いの製造業の方からマッチングを進める事になりました。

知り合いの新聞社の人にも、その場で連絡してもらえて、これが、すぐ取材してもらえました。

数日後、記事はB-5程度の大きさで試作模型の写真とともに掲載されました。

これが、新しい展開を生む事に。

つづく

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2007年4月 2日 (月)

ドアの防犯 その2

ドアクローザーっていうのは、ドアの上の方についていて、ドアを開くとバネの力で閉めてくれる機械です。

ドアとドア枠をくの字形のアームで接続している機械で、どの玄関ドアにもついていると思います。

アームの根元は回転運動するシャフトになっていて、要は、このシャフトを油圧でロックしてしまえばドアは動かなくなります。

Kif_5440

油圧バルブの開閉は、電池駆動のサーボモーターで油圧バルブを開閉しますので、リモコンでも指紋認証でも制御できます。

無理に開けようとすると作動するエアーホーンも付けてあります。エアーホーンの気体を有色煙や催涙ガスにするとさらに効果的です。

で、この装置の効能は

1 丁番側もロックできるので、丁番外しの防止に有効

2 バールによるコジ開けでアーム変形によりドアに隙間が空いたとしても、そこから人力で開けるのは不可能。もし、入れてもドアを閉じられないので、警報や煙幕が外部に犯行を知らせてくれる。

3 強行に侵入しても、室内に充満した煙幕や催涙ガスで物色が困難。

4 既設ドアクローザーのボルトを利用して装着するので、ドアやドア枠に一切加工する必要が無く、賃貸住宅でも付け外し可能。

5 ドアは任意の位置でロックできるので、換気のため5cmドアを開けた状態でもロックが可能。

Kif_5437

商品化の際は、ドアクローザーと一体化して、もっとコンパクトになりますが。

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2007年4月 1日 (日)

車両ロック装置発明の経緯 その10

なんと、訪問1件目で目標クリアー。

試作はできれば自分も立ち会いたいので、1週間後に再度訪問して細かい打ち合わせすることに。

それから何日か電話でやり取りしながら開発を進める。

しかし、何日かたった頃、社長から断りの電話が入る。突然の申し出に戸惑いながら、すぐに飛んでいくと、どうしても無理になったという。どうも話を聞いていると、社内や銀行との調整がとれなかったようである。どうも、これまでもこういう依頼を受けて失敗している経緯もあるようでした。

ま、無理に進められる事でもないので、あきらめて、他をあたる事にする。

特許アドバイザーの方に報告して、何週間か、いろいろ自分で探していると、そのアドバイザーの方から連絡が入った。

商品開発の実績がある異業種交流会があって、説明したら興味があるそうなので同行しましょうとの事でした。

異業種交流会って何?

つづく

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