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2007年3月20日 (火)

車両ロック装置発明の経緯 その2

たかが「入庫できない」と「出庫できない」ですが、装置の側から見ると「出庫できない」装置には大きな動力源を得られる可能性がありました。

それはソーラーよりも風力よりも、もっと前から利用されてきた自然エネルギー「重力」です。

自動車はそれ自体「重量物」ですから大きな重力を持っています。これを利用すればロックバーを持ち上げるのは容易だと考えました。

車両が装置に乗り上げる事により発生する圧力(重力)をロックレバーを押し上げる推進力に変換すれば良いわけです。しかし当然、いろいろな車高でいろいろな車重の車が乗るわけですが、ロックレバーを押し上げる推進力は一定にする必要がありました。重い車が載ったとき、ロックレバーが大きな力で押し上げられて車を傷つけたり、足を挟んでケガしたりしてはいけません。

そこで、動力伝達を油圧にする事にしました。油圧回路であれば、途中にリリーフバルブ(レギュレーターバルブ)を設ける事で、センサーも電気もなしで自動的に一定の圧力しか発生できないようなシステムが簡単に実現できます。あとは逆止弁とボールバルブで2つの油圧シリンダーを結べば回路は完成です。

その回路をもとに装置の図面をCADで起しました。建築関係の仕事をしているのでCADの操作自体は独学で習得していましたが、機械設計はした事なかったので、ずいぶん時間がかかりました。

夜中に何か思いつくと起き出してCADに向かう日が続きました。もう、「プロジェクトX」の気分ですから、頭の中には常に「地上の星」が流れていました。

ある日「ひょっとしたら、これ特許とれるかも?」と思いつきました。

でも、特許ってどうすればいーの?

つづく

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