車両ロック装置発明の経緯 その9
先方の会社について事務所であいさつすると社長室に通される。
現れた社長は技術者風で職人気質の方で、自社の商品の開発はみんな社長が行っているらしい。いろいろな商品の開発エピソードを語る姿は、楽しそうであり、ものづくりが好きなんだなーというのが滲み出て好感が持てた。
試作品を見てもらいながら説明すると、すぐ興味を持ってくれて、このシリンダーの径はどうしたらいいとか、ここのオイルシールはコレだとか、もう頭の中で構想がまとまったらしい。で、これから試算すると、卸価格がココレで、市販価格がコレコレ。と、もう止まらない。
で、一段落したら、工場を案内してやるからついてこいと言われる。
工場は加工順にラインがつくられていて、ジリンダーもバルブもすべて自社で作っているらしい。大きな機械の前にくる度にいろいろ説明してくれる。最終工程で完成品をみせてもらい、これもいろいろ説明してくれた。
で、事務所に戻り
「で、社長どうでしょう、この商品?」と聞くと
「いいよ。」と言われた。
つづく
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント