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2007年3月31日 (土)

ドアの防犯 その1

ピッキングやサムターン回しとか、特にマンションでは侵入経路となる玄関ドアの防犯機器は、次期開発商品として、すでに特許を取得しています。

ドアの錠って何千年も前(エジプト時代)から変わっていないのはご存知です?

「そんな事ない、家の玄関には指紋認証だし。」

えー、それは鍵の部分であって、たしかにキーは様々なアプローチで認証性能を上げています。でも錠の部分を見てください。ドアからドア枠に向かって金属の棒が滑り込む構造ですよね。これが錠の部分でカンヌキと言われる手法です。

日本のように、玄関スペースが限られて、靴を脱ぐ習慣からフロアーと段差がある場合、どうしても玄関ドアは外開きになります。これは丁番の支点部分が外側に来る事を意味して、防犯上よくありません。

丁番のピンを抜いたりすれば、ドアノブ側でいくつカンヌキをつけていても、丁番側から開けられてしまうからです。

また、バールなどでドアをこじ開けた場合、カンヌキはドア枠から外れた時点で効力が無くなります。バールがテコの効力を発揮するのは、数センチの隙間を作るだけですが、カンヌキの場合はそれで十分なんですね。犯人は手でドアを開いて室内に侵入し、ドアを閉める事が出来ますので外部から犯行中の発見をしにくくする事が出来ます。たとえ、室内に警報機があっても外に音が漏れにくいですし。

そこで、これらを解決するために考えたのが、ドアクローザーをロックする方法です。

つづく

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2007年3月30日 (金)

迷惑駐車

本装置の開発目的の1つである迷惑駐車防止機能。

設置者だけでなく、誰の車が入庫しても強制的にロックしてしまい出庫できなくなるもので、コインパーキングの装置と違って、無理に乗り越えようとすれば大きく車両が損傷してしまうのですが、これが法律的にどうなのかという事で弁護士さんに相談に行きました。

結論から言うと、設置者にも製造メーカーとしても法律的に責任が問われる可能性は低いのですが、社会情勢から考えて、不正駐車車両を捕まえる事を煽る表現は控えた方が良いとの事でした。

定期的に不正駐車の被害をうけている人には、なんとかその犯人を捕らえたいという欲求は強いのですが、故意に不正駐車をする人間は、社会常識ばない場合がほとんどで、いくらこちらに正当性があっても、逆恨みされて後日、駐車車両にイタズラされたり、開錠に行った時にもめて傷害事件に発展する可能性もあるという事です。

装置自体は、リモコンやカギの操作により、待機状態で「どんな車が載ってもロックする」か「正当使用者が駐車する場合のみロックする」かを選択できますので問題はないのですが、基本的に選択は設置者の判断となりますので、マニュアルには十分注意を呼びかける必要がありそうです。

ま、不正駐車する側も、この装置が設置されている駐車場と、されていない駐車場が隣接していれば、されていない駐車場に停めるでしょうし。

それと、コンビニなどで長時間駐車防止のために、たとえば、30分以上駐車すると自動的にロックされて、レジで清算しないと出庫できないようにするのは問題ないとの事です。

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2007年3月29日 (木)

車両ロック装置発明の経緯 その9

先方の会社について事務所であいさつすると社長室に通される。

現れた社長は技術者風で職人気質の方で、自社の商品の開発はみんな社長が行っているらしい。いろいろな商品の開発エピソードを語る姿は、楽しそうであり、ものづくりが好きなんだなーというのが滲み出て好感が持てた。

試作品を見てもらいながら説明すると、すぐ興味を持ってくれて、このシリンダーの径はどうしたらいいとか、ここのオイルシールはコレだとか、もう頭の中で構想がまとまったらしい。で、これから試算すると、卸価格がココレで、市販価格がコレコレ。と、もう止まらない。

で、一段落したら、工場を案内してやるからついてこいと言われる。

工場は加工順にラインがつくられていて、ジリンダーもバルブもすべて自社で作っているらしい。大きな機械の前にくる度にいろいろ説明してくれる。最終工程で完成品をみせてもらい、これもいろいろ説明してくれた。

で、事務所に戻り

「で、社長どうでしょう、この商品?」と聞くと

「いいよ。」と言われた。

つづく

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2007年3月28日 (水)

車両ロック装置発明の経緯 その8

結局、知事賞なるものを受賞したものの、期待したような問い合わせが来る事もなく、地道にライセンス先を探す事に。

試作もできた事だし、あとはちょっとプレゼンの資料を充実させる事にする。車両盗難に関して、被害場所や時間帯、件数の推移などの統計資料や、市販されている対策品の価格帯や市場規模、それらに対する本商品の優位性や予想市場などをまとめるのに数ヶ月。

うーん、予想はしてたけど発明って特許出願すればサクサクお金が入ってくるものでもないのね。

で、プレゼン先の選定が始まる。

油圧機械の生産が主業務の企業で、自動車業界に販路と信用を持っている所という事で自動車整備用油圧ジャッキのメーカーを検索する。すると県内に業界では名前の通ったメーカーがある事が判明。

プレゼンに行くにも近ければ都合がいいし。

でも、企業によっては開発担当者にアポイントを取ってプレゼンに行っても、なかなか上に話を持っていってもらえないという話は聞いていたので、できれば社長に直接会いたい。

いきなり郵送で資料を送るよりも、公的な機関からアポイントを取ってもらった方が確実なので、特許流通アドバイザーの方にお願いしてみた。

数日で社長にアポイントを取っていただき、プレゼン資料や図面、試作品を持っていざ先方へ。

つづく

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2007年3月26日 (月)

車両ロック装置発明の経緯 その7

で、試作模型やフリップを持って会場入り。

受付を済ませ、指定された展示コーナーへセットしに行くと、常連さんらしい怪しい発明家の人が何人も、怪しい発明を前に、怪しい交流をされていました。たぶん、自分も一般の人から見れば、十分に怪しいのでしょうが。

翌日朝から審査という事で、発明者が審査員に直接アピールできたようですが、本業も忙しいので放置です。

次の日に見に行ってみると、愛知県知事賞を受賞していました。

さー、明日から問い合わせの電話がじゃんじゃん・・・・・・・か?

つづく

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2007年3月25日 (日)

車両ロック装置発明の経緯 その6

インターネットでいろいろ探すと、油圧シリンダーのメーカーが見つかり、名古屋にも何件かショールームや営業所があるらしい。

図面と必要部材表をもって訪ねてみると、以外に親切に対応してくれて、簡単な応力計算もして材料を選んでくれた。もっとも、油圧機器は試作模型で使えるような小さなものの設定はなく、空圧機器のもの流用し油圧で動かすことにしました。

メーカーとしては個人に直売はできないという事で、代理店に連絡していただき注文する事に。

で、一週間後くらいに引き取りに行き、完成させたのがこのモデル。

Kif_5430

大きさは展示会の規定に合わせて50cmくらいの長さに収めて、動作が確認できるようにカットモデルにしてます。

Kif_5432

5年ぶりくらいに出してきて写真撮影しましたが、ちゃんと油圧で動作しました。大きさの関係でリモコンは組み込めなかったのですが。

で、いいいよ展示会出品です。動作説明のフリップや商品説明も用意していざ会場へ。

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2007年3月24日 (土)

木馬?

商品の開発コードは「MOKUBA」です。自分が書く図面とかのファイルにつけているだけですけど。

最初の特許申請から、いろいろ改良を加えていた時、どうしても解決したかったのは、国産乗用車すべての車体下部にロックレバーが届くだけの長さを確保しつつ、装置自体は出来るだけ小さくしたい事でした。

それで、いろいろラフスケッチを書いていると沸いてきたイメージが機動戦士ガンダムのホワイトベースに似ていました。図面化してみるとこれが収まりがイイ上に、油圧スステムがちょうど駐車したタイヤの下にまとめられて、外部からイタズラ出来ない構造になって、防犯上にも有利になりました。

ついつい興奮して、 もう一気に図面からCGまで作ってしまいました。

Kurumadome__1

それが、このCG。もう頭の中はガンダムのテーマがぐるぐる回ってました。

あ、ホワイトベースがなんで「MOKUBA」かというと・・・・・・ま、わかりますね。

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車両ロック装置発明の経緯 その5

たとえどんな素晴らしい発明であろうと、向こうから使用権契約しましょうなんて言ってくる事はありません、まして、出願からの1年半は公開もされていないですし。連絡が来たら異常です。

で、自分で売り込みに行くわけですが、出願の書類だけコピーして持って行っても興味を示してくれるほど甘くないのは判っていました。

というか、どこに売り込みに行くべきかさえわかりません。

で、目をつけたのが、「発明と工夫展」というイベントでした。無料で出展できるし、新商品を探している会社の目に止まればロイヤリティ契約の切っ掛けになるかもしれません。

とりあえず、規定の大きさで展示物を作る必要がありましたので、どこかに依頼しようとしましたが、動作が可能という程度の試作模型でも数十万の費用では無理なようなので自作する事にしました。

もともとアルミ板を切ったり加工したりは仕事柄よくありましたので難しくありませんでした。

しかし、油圧回路となると話は別です。

だいたい、油圧シリンダーとか逆止弁ってどこで売ってるの?

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2007年3月22日 (木)

車両ロック装置発明の経緯 その4

で、一覧表から機械関係に強そうな特許事務所をさがして訪ねてみる。

ここでも図面と内容を説明すると、しきりに関心されて申請をすすめられる。事務所としても法人相手がほとんどで、たまに個人で相談で来ても、お引取り願う案件がほとんどだけど、特別らしい。

結局、ここで申請をお願いする事にしました。

個人でも申請は可能とは言え、書き方一つで有効か無効か分かれる世界だから、専門家に任せた方が良いのではと思います。たとえば、今回の装置は油圧駆動だけど、「油圧」って書いちゃうと油圧だけの権利だけど、「液圧」ならば水圧もOK、さらに「流体圧」なら空気とかガスまでOKだったりします。

あと、特許侵害があった時の対応も考えると、個人での対応には限界があって、類似品を作ろうと考える会社にも付け込まれ易いのではと思ってしまいます。

数週間で申請の手続きは完了しました。

さぁ、これでもう待っているのはバラ色のロイヤリティ生活?

いえいえ、世の中そんなに甘くありません。たまに主婦が特許で大金持ちなんてTVでやってたりしますが、そんなのはほとんどないと思った方が良いです。

つづく

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2007年3月21日 (水)

市場規模

起業するにあたりなぜ、この商品の開発を第一に選んだのか?

それは想定する市場規模が大きく、しかも未開拓だから。

試作模型とかでプレゼンすると、必ず「コインパークで使えるかな?」と言われます。清算機と無線連動させれば、はるかに安いコストで提供可能ですが、コインパークの市場規模は小さいと考えています。

現在、日本の乗用車登録台数は6000万台あまり。登録には保管駐車場(自宅駐車場)が必ず必要ですから、最低その分の駐車場があります。しかし、考えてみてください、1台の車が利用する駐車場はそれだけではありません。通勤に使用していれば、会社や駅に駐車場がありますし、立ち寄る店舗にもレジャー施設にも駐車場はあります。正確な統計はありませんが、人口より駐車場の方が多いのは確実です。しかも、商用車や新車・中古車の店頭在庫などの未登録車両も駐車状態にありますからその分も商品の対象設置場所となります。

気が付いたと思いますが、トヨタがどう頑張っても日本国内の自社登録台数を6000万台にする事は不可能ですが、特許により市場を独占できる可能性があるこの装置は、1億台以上の自社潜在市場があると言えます。

普通、市場規模は大人向けとか女性向けとか分類があって、人口の何分の1かをターゲットにしています。その中で、何社かがシェアーを競います。

たとえば、携帯電話は巨大市場ですが、人口100%を狙える商品ではありません。乳児や植物状態の入院患者は対象外です。1億の潜在市場はないわけすが、それでも数社が競っています。

そうは言っても、この商品が全国の駐車場の何%に設置されるの?と思いますよね。

では、あなたは携帯電話が数十万円した時代に、小学生が携帯電話を持つ時代を予想しましたか?

要は営業戦略だと思います。

たとえば、よく見かける駐車場のタイヤ止めのコンクリートブロック。1台分2本で1万円程度です。極端な話、これより安く提供できるとすれば、どちらを選びます?それとか、装置を設置する事により、自分が利用していない時間帯を利用して、自宅駐車場から収入が発生するとしたらどうでしょ?

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車両ロック装置発明の経緯 その3

とりあえず特許に関してインターネットで検索してみると出願は自分でもできるが、普通は弁理士さんにお願いするらしい。

んでも、弁理士という職業すら知らないんで、知り合いがいるでなし。どうしようかと思っていると発明協会で弁理士さんの無料相談があるという、ついでに先に出願している人がいないか(先願調査というらしい)無料で調べてくれる制度もあるという。

とりあえず、先願調査が先ということで、お願いしに発明協会へ。ここではいろいろ特許について親切にアドバイスしていただき、数週間後にその先願調査結果が郵送されてきた。

結果は「該当する先願なし」でした。

ラッキー!でも公開前の今から1年半前以降に出願が出ている案件は未公開のため調査不能なので、100%ではないらしい。

で、図面や使用目的などを打ち出して早速無料相談に。

初めて見る弁理士の先生は、自分の説明を聞いて、

「この無料相談、たいていはどうかなーって思う案件が多くいけど、これは出願した方がいいよ。」と。

ま、営業的に誉めるのはよくあるなと思いつつ

「じゃ、出願の手続きお願いできますか?」と切り出すと、

「あ、自分はこういう機械の専門でないから受付で聞いてね。」と言われる。

ん~、体よく断られたのかなんだか。でも、そーするとさっきのは営業トークでなかった訳ね(失礼)

で、受付で聞いてみると一覧表を手渡される。紹介してもらえるかと思ったら、この登録弁理士の中から自分で探して依頼しろという事らしい。

つづく

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募集中

駐車ロック装置は現在1次試作の図面が完成した所で、試作やこれからの量産を請け負ってくれる工場を探しています。

試作は一般流通鋼材の組み合わせで出来るように、部品図までできていますので、鉄鋼の切断・溶接が可能な工場であれば、難しくないと思います。

油圧回路は市販機器の組み合わせで図面をおこしていますが、量産時には市販シリンダー管を利用しての製作を希望しています。

当初は市販のリモコンシステムを組み込む予定ですが、こちらも使用電力が少ない装置を開発してもらえる会社を探しています。

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2007年3月20日 (火)

車両ロック装置発明の経緯 その2

たかが「入庫できない」と「出庫できない」ですが、装置の側から見ると「出庫できない」装置には大きな動力源を得られる可能性がありました。

それはソーラーよりも風力よりも、もっと前から利用されてきた自然エネルギー「重力」です。

自動車はそれ自体「重量物」ですから大きな重力を持っています。これを利用すればロックバーを持ち上げるのは容易だと考えました。

車両が装置に乗り上げる事により発生する圧力(重力)をロックレバーを押し上げる推進力に変換すれば良いわけです。しかし当然、いろいろな車高でいろいろな車重の車が乗るわけですが、ロックレバーを押し上げる推進力は一定にする必要がありました。重い車が載ったとき、ロックレバーが大きな力で押し上げられて車を傷つけたり、足を挟んでケガしたりしてはいけません。

そこで、動力伝達を油圧にする事にしました。油圧回路であれば、途中にリリーフバルブ(レギュレーターバルブ)を設ける事で、センサーも電気もなしで自動的に一定の圧力しか発生できないようなシステムが簡単に実現できます。あとは逆止弁とボールバルブで2つの油圧シリンダーを結べば回路は完成です。

その回路をもとに装置の図面をCADで起しました。建築関係の仕事をしているのでCADの操作自体は独学で習得していましたが、機械設計はした事なかったので、ずいぶん時間がかかりました。

夜中に何か思いつくと起き出してCADに向かう日が続きました。もう、「プロジェクトX」の気分ですから、頭の中には常に「地上の星」が流れていました。

ある日「ひょっとしたら、これ特許とれるかも?」と思いつきました。

でも、特許ってどうすればいーの?

つづく

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車両ロック装置発明の経緯 その1

現在、この装置には1件の特許が確定し、1件が審査請求中です。

最初のきっかけは、もう10年程も前。

当時、自分の借りていた駐車場は、20台分ほどの半分が飲食店の駐車場で、もう半分が月極め駐車場でした。

この飲食店がけっこう繁盛していて、夕食時には駐車場がいっぱいになり、あふれた車が月極めのスペースに駐車する事も度々でした。

特に、自分の借りているスペースは停めやすいようで、週に2~3回は知らない車が駐車していて、その度に飲食店に移動をお願いしなければなりませんでした。

仕事で疲れて帰ってきて、連日それでは困るので、カラーコーンのような物でも置こうかと考えましたが、出庫してから車を降りてカラーコーンをセットしたり、入庫の前に一旦、車から降りてカラーコーンをどけるのも面倒で、第一、車の出入りの激しい時間帯にそんな事をしていると、他の駐車車両の迷惑にもなります。

車を降りずにセット出来るものを探してみましたが、ありません。

コインパーキングのフラップ装置のようなものでリモコン動作すれば良いのですが、月極め駐車場なんで、勝手に電源も引くわけにいかず、バッテリーで自動動作させるのも充電の手間がかかりそうです。

不正入庫できない装置としていろいろ考えましたが、なかなか良い案が浮かびません。

ある時、「入庫できない」でなくて「出庫できない」装置でも同様の防止効果が期待できるのではと思いつきました。

つづく

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2007年3月18日 (日)

現在開発中の商品

2 起業して1ヶ月あまり、現在開発中の商品は駐車場の防犯に

関する装置でまだ名前は決まっていません。

商品コンセプトは物理的な車両盗難防止装置。

犯罪の凶悪化が進む中では、警報や防犯カメラで警告するという消極的な対応では

十分な対応とはなりません。イモビライザーでさえレッカー移動には無力ですから、

駐車場に車両を繋留する物理的盗難防止装置の開発が必要でした。

車両盗難現場の7割を占めるのが、、いつも同じ車が駐車していて目を付けられ易い

月極め駐車場。

そのほとんどが電気も引かれていない状況ですが、装置自体の施錠に手間がかかって

いては使用されないものになってしまうので、自動動作させる事が大前提でした。

そこで、作動のエネルギーを電気やコンプレッサーによる空気圧に 頼らなくても

自動動作するシステムが必要となりました。

これは、停車時に装置に乗り上げることにより発生する重力をメインの動力にして、

油圧回路を使いロックバーを上昇させる事で解決しました。

出庫の際は、カギでキーシリンダーを操作するか、電池駆動のリモコン操作で

ロックバーを下ろして出庫します。

乗り越え防止性能はコインパーキングの装置の比ではないので、イモビライザー

でも防ぐ事が出来ないレッカー牽引による盗難も防止できます。

また、どんな車でも自動的に拘束してしまう事で迷惑駐車の防止にも効果的。

マンション等の駐車場管理や、多店舗混在型の駐車場管理が容易になります。

作動の油圧回路の途中にタイマー内臓のバルブをセットする事で、コンビニなどの

長時間駐車防止装置としての活用もできます。

次回からは、特許を取得するまでの流れと、それを利用して起業するに至った経緯、

それに、開発状況などに分けて書いていきたいと思います。

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2007年3月17日 (土)

はじめに

今年、念願かなって会社を設立する事ができました。

世間ではIT起業が流行ですが、今時流行らない製造業での起業です。

しかも、資金なし・コネなし・経験なし。

あるのは情熱と知恵(特許)のみ。

まだまだスタートラインですが、これまでの経緯と商品開発過程をライブで綴りながら

日本の基幹産業である製造業を志す人の道しるべとなればと考えています。

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Kurumadome_

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